スクールウォーズと現実のラグビー部の違いは?脱臼は簡単に戻らない!

ラグビー
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今回は、往年の名作であるスクールウォーズと、現実のラグビー部の違いについて検証します。

スクールウォーズと言えば、1984年から1985年にかけて放送された高校ラグビー部の物語です。

落ちこぼれ軍団のチームが全国優勝するまでの軌跡を描いています。

当時、私は大学1年生でラグビー部に所属してました。

もう、37年も前になりますが、合宿所の部屋で皆でテレビを観ていた記憶が蘇ってきます。

モデルとなったのは伏見工業高校です。監督の山口良治氏を演じたのが山下真司さんでした。

そして、奥さんを演じたのが岡田奈々さんです。可愛かったですね。

今、あらためて見ると、懐かしい俳優さんがいっぱい出てましたね。もう亡くなられた方も何人かいらしゃいますね。

以下の動画は、伏見工業高校と洛陽工業高校の統合によりできた、現在の京都工学院高校の京都府予選の決勝戦の模様です。

ジャージーの色は、伏見工時代を引き継いで赤色を着ています。試合の方は残念ながら負けてしまい花園出場は逃してしまいました。

ここ数年は低迷が続いているので、何とか頑張って復活してほしいものです。

そして、また赤い旋風を巻き起こしてほしいと思います。

練習や試合での現実のラグビー部との違いとは?

まずは、グランドでのシーンから違いを見ていきましょう。

①練習シーンが、ほとんどランパスしかやらない

スクールウォーズでは、練習がランパスのシーンしか無かったですね。

ランパス練習で大事なことが2点あります。

  • パスをする選手は、受ける選手が取りやすいように胸の前にやさしくパスする。
  • パスを受ける選手は、胸で取るのではなく必ず手で取る

なぜなら、手でボールを取らないと、早いパス動作ができないからです。

ランパスは、練習メニューとしては基本中の基本ですが、もうちょっと他の練習シーンもあった方が良かったですね。

現実のラグビー部では、数多くの練習メニューがありました。

中でもキックダッシュという練習は、めちゃくちゃきつかったです。

これは、キックされたボールを5人くらいで追いかけて、そのボールをパスしながらトライまで繋げるというものです。

私の現役時代もキックダッシュはたくさんやりました。

最初はキックされるボールまでの距離が近いのですが、本数を重ねるにつれて距離が遠くなってくるのできついのです。

この練習のポイントは、身体がきつくなった状態で如何にミスすることなく、ボールを回してトライまで繋げることです。

この練習が、試合終了間際で逆転トライをとるためにとても大事となります。

②ペナルティーキックでプレーを止めてる

これは、優勝を決める決勝の試合で、城南工が狙ったペナルティーキックのボールがゴールポストに当たったシーンで、まだプレーは継続する筈なのに、何故か選手はプレーを止めて自陣に引き返しているんですよね。

この場合は、ボールがタッチラインの外に出てボールデッドにならない限り、プレーを続けなければいけません。

私の現役時代にも同様なシーンが何回かありました。

ボールがゴールポストに当たった時、一瞬身体が止まってしまい、その隙に相手にボールを拾われてトライされるという苦い経験もあります。

なので、ペナルティーキックの時は、ボールがゴールポストに当たることを想定して準備をしなければなりません。

これは鉄則です。

③脱臼は簡単にははまらない

これは流石にビックリしましたね。

これも決勝戦でのシーンです。

川浜高校のウイングの選手が相手にタックルされて肩の脱臼をするんですが、なんとその場で、しかも女子マネージャーが肩を引っ張って簡単にはめたんですよ。

肩の脱臼は、珍しいことではありませんが、普通は一旦グランドの外に出て、お医者さんが処置をするのが決まりです。

ただ、私の同期にも肩の脱臼癖がある選手がいました。

彼はなんと自分の肩を壁に何度もぶつけてはめたのです。

幸いにも私は、脱臼した経験は一度もなかったのでよかったです。

肩脱臼を防止するには、肩間接の筋肉を鍛えるしかありません。

強靭な筋肉で骨が外れないようにするのです。

皆さんも筋トレしてください。

グランドの外では現実も似たり寄ったり!

次に、グランド外でのシーンを見ていきます。

①ミーティング中にマンガ本を読んでる

これは、試合後のミーティングでのシーンです。

ある選手がミーティング中に笑いながら普通にマンガ本を見てるんですよ。これは、あり得ないですね。

私の時代もマンガ本は鞄に入れてましたが、流石にミーティング中に見る奴は居なかったですね。

当時はお金もあまり持っていなかったので、駅のホームにあるゴミ箱を漁ってマンガ本を拾ったものです。

今振り返ると、なんてみじめなことをやっていたんだろうと恥ずかしくなりますが、当時は、それも一つの知恵だったのです。

②学生服でビールを飲んでる

これは、大木大介演じる松村雄基が、白昼堂々、学生服のままビールを飲んでるシーンがありました。周りの大衆も、それが普通かのように誰も気に留めないところが、魔訶不思議です。

もう時効なので告白しますが、私のラグビー部時代もお酒を飲んでいました。

ラグビー部寮の最寄駅前に行きつけの焼き鳥屋さんがあって、練習帰りに皆で行ってました。

今では考えられないですよね。学生服着た高校生が普通に焼き鳥屋でビールを飲んでるなんて。

今思うと、よく周りのお客さんに通報されなかったなあと不思議です。

現代なら、間違いなく公式試合の出場停止か部活動の停止でしょうね。

でも、練習後のビールは最高でした。まったく、サラリーマンのおやじと一緒ですよね。

スクールウォーズも現実のラグビー部も「信は力なり」!

スクールウォーズというドラマは、今あらためて観るとインパクトありますね。

現代では先生が生徒を殴るなんてシーンは、なかなか見れなくなりました。

我々の高校時代は、先生に殴られることは日常茶飯事でした。

当時はそれが普通だと思ってましたけど、今考えると、一方的に人を痛めるということは良くないなと思います。

スクールウォーズは、ラグビーというスポーツを題材にして、人生を教えてくれた良いドラマだったと思います。

山下真司さんが演じる滝沢監督は、中学時代の恩師に「思いやり」の大切さを学び、日本代表時代には、当時の大西監督から、仲間を信じることがチームが一つになれることを学びました。

それが、山口良治監督の「信は力なり」という言葉に集約されてるんですね。

私も高校時代に、ラグビーを通じて「最後まで諦めなければ願いは叶う」ことを実際に経験しました。

それは、全国大会出場を掛けた東京都予選決勝戦の出来事です。

私たちは、試合終了間際のロスタイム残り3分まで負けていたのです。

それも自陣ゴール前の22m内でピンチの状態でした。

それでも私たちは諦めずに、トライをとるにはどうしたらよいかを考えました。

当時の心境を振り返ると、不思議と焦りというものが無かった記憶があります。

心の中では絶対負けないと燃えていましたが、一方で頭の中はやたら冷静だったのです。

これは、他の選手も同じだったような気がします。

そして、自陣からバックスへ展開し、ウイングの選手が80m独走して逆転トライをあげることができました。

まさにテレビドラマのような演出で優勝することができたのです。

この経験が、今でも心の支えとなっています。

皆さんにも、そういうものがきっとあるでしょう。

PS.伏見工業高校優勝の立役者となった故・平尾誠二さんとは、私とちょうど入れ替えで高校時代に対戦することは出来ませんでした。

しかし、一度だけ、平尾さんの高校時代の生のプレーを見たことがあります。

それは、全国優勝後の3月に平尾さんが高校日本代表の遠征メンバーとして、明大グランドで練習している時でした。

私は、まだ高校入学前でしたが、ラグビー部の練習に参加してました。

そこで初めて平尾さんのプレーを見ました。

当然、優勝校のスタンドオフということは知っていましたので、感激したことを憶えています。

その時の印象は、身体の線は細かったのですが、パスが早くてステップの切れ味が抜群に良かったのを思い出します。

ほんとに懐かしいです。

それでは、また。

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